企画展「尾形純 絵画展　月冴ゆる庭」

「部屋に庭を飾る」をコンセプトに制作を続けている現代作家、尾形純。タイトルに用いられた「月冴ゆる」とは冬の季語であり、この季節を舞台に、尾形の作品を紹介する企画展を開催します。
尾形純は東京都に生まれ、祖父が彫金家(大津陽信)だったこともあり、幼いころから美術に親しんでいました。東京藝術大学大学院で絵画技法や保存技術について研究し、修了後はアメリカ留学を経て修復工房を立ち上げました。現在、画家としての活動と並行し、絵画の修復家としても活躍しています。
尾形の作品は、一見すると単純な色だけの抽象絵画のように見えます。しかし、イメージの源泉は日本庭園であり、四季折々に移り変わる自然の色や、石や水など庭を構成する具体的な対象からイメージを膨らませた世界を描いています。それ故、見ている私たちはどこか懐かしく親しみを感じるような和の色の世界を感じ取ることができます。
本展では、四季を巡るように構成して展示し、これまで描かれてきた作品の変遷をたどります。また併せて、韮崎大村記念公園内に造成された自然風回遊式庭園「創新苑」から着想を得て制作された新作もご紹介します。
私たちの意識の中に潜在する和の心と共鳴するような色彩の世界をぜひご覧ください。

開催期間：2023年12月2日（土）～2024年2月25日（日）
休 館 日：水曜日、1月1日

会期中の展示作品リスト（153KB）

＜関連イベント＞
■【対談】尾形純氏（展示作家）×大村智（韮崎大村美術館館長）
日時：2024年1月20日（土）

受付は14：15～　対談は15：00～16：00

※美術館で受付し、企画展を鑑賞後、螢雪寮へ移動します

会場：螢雪寮（大村博士生家）
定員：30名（1組2名様まで）
申込受付開始：12月9日（土）10：00～

■展示作家・尾形純氏による作品紹介
日時：2024年2月3日（土）14：00～
会場：企画展示室
申込受付開始：1月6日（土）10：00～