館長プロフィール

大村 智(おおむら さとし)
1935(昭和10)年山梨県韮崎市生まれ

微生物の生産する天然有機化合物の研究を専門とし、50年にわたる研究生活の中で、新規化合物を約500種発見。その内26種が医薬、動物薬、農薬、研究用試薬として市販され、感染症などの予防や撲滅、さらに生命現象の解明などに貢献している。中でも、抗寄生虫薬「イベルメクチン」は、オンコセルカ症(河川盲目症)やリンパ系フィラリア症、糞線虫症、疥癬といった感染症の多くを予防・治療する特効薬となった。この業績により、2015年、イベルメクチンを共同で開発したドリュー大学名誉研究フェローのウィリアム・キャンベル博士と共にノーベル医学・生理学賞を受賞。北里大学特別栄誉教授、学校法人女子美術大学名誉理事長。