戦後、山梨で活動した女性画家たちのリーダー的存在であった佐野智子。1925年、東京都に生まれ、女子美術専門学校(現女子美術大学)で学び、戦後は両親の故郷であった山梨に移り住みます。山梨県内の学校で美術教師を務めながら、創元会や山梨美術協会に出品を重ね、女性の美術団体を組織するなど、県内の女性画家たちを牽引し中心的な存在として活躍しました。
作品は、アトリエを主な制作場所とし、静物や身近な人物を温かい眼差しを持って描きました。代表的なシリーズとして知られる芥子の群生を描いた作品は、自然のままの色の美しさ、しなやかに力強く咲く生命力などを、色と線のリズミカルな描き方によって見事に表現しています。
本展では、当館が所蔵する佐野智子の作品を一堂に展示します。併せてコレクションの中から、佐野と共に山梨県において活動した女性画家たち(竹田春子、小林一枝、堀内洋子)の作品もご紹介します。この機会に郷土における女性画家たちの軌跡の一端をぜひご覧ください。
〈展示作家〉佐野智子、竹田春子、小林一枝、堀内洋子
開催期間:2025年3月22日(土)~7月6日(日)
休 館 日:水曜日
開館時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)
入 館 料:一般500円(420円)、小中高生200円(160円)
・韮崎市内に在住・在学の小中高生は無料
・()内は20名以上の団体料金
・障害者手帳をご持参の方はご本人と介護の方が1名無料
〈関連イベント〉
●春のミュージアムコンサート
4月26日(土) 開演14:00 (開場13:30)
出演:螢雪木管アンサンブル
会場:螢雪寮/入場無料/申込不要
●記念ギャラリートーク「佐野先生とわたし」
①4月13日(日) ②5月17日(土) ③6月21日(土)
各回 13:00~(30分程度)
講師:当館副館長・堀内洋子
会場:企画展示室/要入館料/申込不要